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家賃を払い続けるのはもったいない、家賃をローンに代えられないか

住宅取得を考えるときには、シッカリとした資金計画・返済計画を立ててキチンと返済を終えられるようにしなければなりません。だからといって、過度に神経質になるのも困りものです。「石橋を叩いて渡る」といった慎重さは必要ですが、ある時点では、「賽は投げられた」といった覚悟を持って、ルビコン河を越える勇気も必要になってきます。そうしないと、事態はいつまでたっても前に進みません。現在、賃貸住宅住まいである程度の家賃を支払っている人なら、その家賃の範囲内で住宅ローンの返済を行うことができる場合が少なくありません。それも、住宅価格が安く、超低金利が続いている今だからこそ可能という面もあります。そのチャンスを逃してしまうと、当分現在のような恵まれた環境はやってこないかもしれません。

しかも、年齢が高くなるほど、住宅ローンの返済期間が短くなるなど、いろんな面で難しい問題が出てきます。国土交通省が毎年実施している『住宅市場動向調査』によると、分譲住宅を買った人のうち、64・0%の人が、「住宅ローンがある」と回答しています。この調査項目においては、「無回答」が30・2%に達しているので、それを差し引いて再計算すると、9割以上の人が住宅ローンを利用していることになります。親の援助などで家を買う場合や、若くして事業に成功して全額現金で購入できる人もいるでしょうが、大多数の人は住宅ローンの負担を覚悟した上で、住宅取得に踏み切っているのです。

実際、分譲住宅を買った人の大半はそれまで賃貸住宅に住んでいたわけですが、その人たちがいくらの家賃を支払っていたかをみると、2011年度の平均では7万9472円でした。「7・5万円以上10万円未満」という人が30・0%と最も多く、次いで「5万円以上7・5万円未満」が28・7%で、「10万円以上」という人も25・9%います。これだけの家賃を毎月キチンと払っている人であれば、住宅ローンの返済もそんなに難しくはないはずです。賃貸住まいで、これまで家賃の支払いに一度も遅れたことはないという人であれば、それなりの自信を持っていいのです。家賃支払額の平均が7万9472円ですから、8万円とすれば、その家賃は金利1%、35年返済のローンだと2830万円の借入額に相当しますし金利2%でも2410万円です。

頭金が500万円あれば、金利1%だと3000万円台の物件に、金利2%でも3000万円近い住宅を手に入れることができるのです。家賃を10万円以上払っている人だとどうでしょうか。12万円のケースでみれば、金利1%で4250万円、金利2%でも3620万円の借入れが可能です。おそらく年収も少し高いでしょうから、頭金を1000万円準備できるとすれば、金利1%のローンでは5000万円台の住まいに手が届く計算。エリアにもよりますが、これならいまの賃貸住宅よりグレードの高い物件に住み替えられるのではないでしょうか。先にふれたように、現実には購入したあとには、税金などの各種の負担も出てきますが、概算ではこうしたことがいえるのです。